フツーに暮らしてますけど

いくつになっても「箸がころんでもおかしい年頃」のままで生きています。


日常のちょっとしたお話です。

出会いの話

今日仕事帰りに寄ったスーパーで(前回のマグロのところではございません)


10年ぶりの人と出会った。


とても懐かしかったし、会えたことに感謝しながら少し立ち話をした。



けれど、会えなかった10年間


お互いにどう過ごしてきたのかも知らず


むやみに詮索するのも控えたいという当り障りのない会話だった。


「元気で、本当によかった。」


心からそう思ったし、彼女も会えたことをとても喜んでくれた。


けれど、お互いに連絡先も聞かず、


「またね。また会えるといいね」


と言いながら、会えたことの嬉しさいっぱいのまま、


暖かい気持ちで別れた。



家に帰ってお茶を飲みながら


『ゲシュタルトの祈りの言葉』を思った。


私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。


きっと私も彼女もこの感覚だった気がする。


偶然に出会えたことに感動できて、二人で喜べた。


10年前、私のお客様だった彼女と私のベストな距離感。


これを崩さずにいれるからこそ、お互いに心地よい間柄でいられる気がした。