歌舞伎役者風お弁当屋さん
お弁当を注文する日は、朝電話を入れます。
お弁当屋さん「は~~い~~~。は~~し~~も~~と~~や~~で、ご~~ざ~~い~~ま~~す~~~~」
もしかしたら、大見得切りながら話してます?と思えるほどの歌舞伎っぽさに初めてかけた時にはビックリ!
思いっきり低い年配の女性の声で、結構粘りがある。
忙しい時間に掛けたら、ちょっとこちらがイラつきそうになります。
一度、あちらが言い終わるのを待ちきれずに、「は~~い~~~」の後に
「○○ですけど」と入れてみましたが、結果、
「は~~し~~・・・・」と重なってしまい、惨敗しました。
あちらは言い終わるまで、受け入れ態勢ゼロ。
嫌でも、ちゃんと聞いとけよ!の状態です。
何回か聞いてもやっぱりちょっとイラついてしまう。
些細なことでイラつくのはもったいないので、
私なりに対策をねってみました。
まずは相手のペースを知ること。
ストップウオッチで最初の言葉を計ってみました。
「は~~い~・・・・・・・ま~~す~~~」
で、約20秒。
普通に話すと3秒で終わる言葉を20秒で話すなかなかのツワモノでした。
その間にこちらが入る隙も一切与えない。
終わるまで聞かないと、注文が入れられない。
どうにか考え出した案が、相手に合わせて心の中で一緒に言う方法。
もうペースはつかんでいるし、先生が一緒に歌ってくださるなら私も間違えない。
で、実験してみました。
結果、私の心の中の声とみごとに重なり、
「だははは^^やったわ^^」
20秒間じっと待つのではなく、一緒に奏でると大丈夫なもんです。
これで、お弁当の注文もストレスなしでいけると喜びました。
そして2日後、
苦手なものを克服した喜びに満ち溢れ、
自信をもって電話をかけると
「はい!はしもとやでございます!」
ちょっとまって!!私の心の準備ができてません!
「は~~い~~~。」って私の心の中の声が言ってる間に
いいおわっちゃってるじゃありませんか!
一体あなた誰なんですか!
と一瞬パニックになった気持ちを抑えて聞きました。
「あの、注文受ける方変わったんですか?」
「はい^^;いろいろミスが続きまして、辞めたんですよ」
あ・・・・・・・そう・・・・
きっと、みんなあの方が言い終わる前に注文入れたに違いない。
それで注文ミスが出ちゃったんですね。
みんなも一緒に心の中で歌えばよかったのに・・・・。
時間まで計って、一緒に歌う努力したのに・・
辞めるなら、もうちょっと早く言ってほしかった・・・・。
誤解があるといけませんので付け足しますが、障害をお持ちの方ではごさいません。
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