フツーに暮らしてますけど

いくつになっても「箸がころんでもおかしい年頃」のままで生きています。


日常のちょっとしたお話です。

撮影の時

数か月前から首に痛みを感じ、
そろそろどうにかしないとまずいな~と思い、
整形外科に行ってきました。


平日の午後のせいか、待合室には3人ほどだけ。
初めての病院だから
「どうぞ感じのいいお医者さんでありますように」
と願いながらの待ち時間。


私の目の前のイスには80歳ぐらいの男性が座っていました。
ケガでもなさったようで右の足首に包帯を巻かれています。
座っている時に、スリッパを左足だけ履いていて、
なぜかもう片方のスリッパは少し離れた所にありました。


私の予想では、きっとあの片方のスリッパは、歩くときに履くつもりなのだろうと思っていました。


その予想が裏切られたのはわずか数分後。


「○○さ~~ん」と受付の方が呼びました。
目の前のおじい様が
「はーーい」
と立ち上がった瞬間、私は離れた所のスリッパをさりげなく凝視!


おじい様は、すばやく杖に片方のスリッパを履かせ、見事にスリッパを操りながら、受付に向かいました!
ご自分の足は片方だけのスリッパで、杖にスリッパだったのか_| ̄|○
スリッパの使い方にきまりはないので、自分の先入観での予想に、まだまだ修行が足りないと思った次第です。


気になっていたスリッパの使い方を確認した後に私も呼ばれました。


柔らかい口調でなかなかノリのいい60代のお医者さんで、
「よし!レントゲン撮りましょうね~♪」
と言われ、レントゲン室へ。


お医者さんがレントゲン室へ来てくれて、まずは顔の正面撮影。


「はい!まっすぐそのまま前見てね~♪」


そう言いながらガラス越しに優しそうな笑顔で撮影してくれます。
まるでここは写真屋さん?と思えるほど。


そんなわけで、
私・・・
無意識で・・・・
口角を上げていい笑顔を作って撮影してました・・・。


レントゲンだったの忘れてた・・・。


そのレントゲン写真を見ながら、いろいろとお話ししてくださるお医者さん。
あなたをカメラマンと勘違いして笑顔を作ってしまったことを悔やみますが、あなたの笑顔でリラックスできたことに感謝します。