姉が忘れられない出来事の話
あれは小学3年の運動会、家族も見にきてくれて私はやけにはりきってた。
リレーと障害物競走の出場の私。
苦手な障害物競走・・・・。負けず嫌いの性格がでてアセッて、
いつも1位にはなれないし。
けど、その時のそれは普通の障害物ってもんじゃなかった。
円錐形の先っぽに直径3mmの穴があって、
メガホンを逆に顔に 当てて覗きながら走るようなもの。
前が見えにくいから、木の棒で前をさぐりながらゴールまで走る。
今思うと、結構危険な競技。
その名も「視界ゼロ」(忘れません!)
いよいよ私の番になった時、厚紙で作られたそのメガホンみたいなのを顔に当てて、
棒を持ってとりあえずの深呼吸した。
そのとき!!
厚紙が~グチャって・・・しぼんじゃった。
穴なくなった。
何にも見えない~~~(T_T)
でも取ったら失格だし、1番になりたいし。。。。。。。
ヤケクソで、棒振り回しながら走りまくったら、
棒が何かに当たった。
なぜか約30cmほどの幅にしか振れない。
上も10cmほどでつっかえる。
その範囲で棒を振り回してた私。なにがあるのよ~~~~って。
なんか心なしか周りから笑い声が聞こえた~?
何も見えずに棒を振り回していた私に、先生の声が。
「もういいから・・・・」って。
そして先生は私の手を取って 走った!
ゴール。しかも1位!!
家に帰ってから聞いたところによると、
私が棒を振り回していた場所は
同じ列を走った女の子の股の下だったらしい。
その子は、いきなり自分の股に棒がやってきて、
ガンガン左右上下に振られて 、 全く動けない状態になっていたため、
先生の登場となったとのこと。
私の家族も申し訳ない気持ちを持ちながら、爆笑していたらしい。
姉は何十年たった今も、
その光景を忘れられない出来事として大切にしているそうです。
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