フツーに暮らしてますけど

いくつになっても「箸がころんでもおかしい年頃」のままで生きています。


日常のちょっとしたお話です。

平日の温泉施設 その3

なんだかんだと1時間入浴し、
お風呂を上がった後、ロッカーを開けて悩みました。


パパさんは夜7時半に友人達との約束があるために
入浴を済ませたら帰る予定でありながら、
受付時にリラックスウエアというものを受け取ってしまった私達。
ロッカーの中には、着用してきた洋服&リラックスウエアがあります。


時刻は5時半。
さて、どっち着る?
おし!せっかくだからリラックスウエア着て、少しゆっくりしよう!
と決断し、着ましたよ!リラックスウエア!
膝丈ぐらいのパンツと胸元にボタン1個付いたテロンテロンの生地のやつ。
ウエストもゴムで、これ着たらもう一発でリラックス。


心も体もデロンデロンのまま女湯ののれんをくぐり、廊下へ出ました。


私達夫婦はいつもどこかに行っても、時間も、待ち合わせの場所も決めていません。
お互いに自由が好きなので、拘束されることなくテキトーにうろつき、
出会えた時に「ハーイ♪」みたいな感じがあたりまえになっています。


というわけで、私はとりあえずは飲み物を購入し、居心地のいい場所を見つけ、ソファーに座って一息ついていました。
ちょっと奥に入っていったところの人気のない場所です。


そこで5分ぐらいのんびりしていると、リラックスウエア着用のパパさんがやってきました。
30年ぐらい一緒に暮らしていると、私の好みの場所はすぐわかるようです。
私を発見後、パパさんもノンアルコールのビールを購入してきました。
飲み終えてちょっとゆっくりしたパパさん


「さてと、帰ろうか」


リラックスウエア着用時間は15分・・・・。
15分の為に、クリーニングしなきゃいけなくなるのは申し訳ないような。
今日はご飯とか食べてる時間ないし、仕方ないか。


またそれぞれにロッカーに戻り、着替えて出てきましたが、
パパさんは出てきません・・・・。
チョッとその辺も探してみたけれど、見つからず、1階のロビーまで行ったけど、いません。


いつもは簡単に見つかるはずの相手がウオーリーを探すくらいに見つからないなんて。


こういう時は、また初めの場所に戻るのが一番!と思い、戻りました。



えーーーーーーっ!!!


帰ろうと言ったパパさんが、マッサージベッドの販売のお姉さんの説明を受けながら、しっかりベッドに寝ているではありませんか!!
30年ぐらい一緒に暮らしても、帰ろうと言った後にこんなところにいるとは
予想できませんでした。


「もう~探したんだけど~」


と、近寄ったら、そこから私に販売の接客が開始されることに。


「購入はしませんので、体験マッサージは結構です」


って言ったんですけど・・・・・。
いつの間にか私もベッドに寝かされ、骨盤がずれてるとか、肩コリの指摘をされ、背中グイングインなりながら言われたのは


「旦那様がここにいるのをよくおわかりになりましたね~スゴイです!」
 (いや~たくさん探してたどり着いただけですし^^;)


「月々1万円でいいんですよ~金利はいただきません!」
(もともとのお値段を聞かされてませんし^^;)


「今日だけ特別にこの岩盤浴効果のクッションもおつけしちゃいます!」
 (テレビショッピングみたい^^)


私が散々接客されている間に、のんびり一人で心地よくマッサージをし、極楽気分のパパさん。
貴方の幸せのために、私はマッサージされながらも約20分しっかり防御しましたよ~。


結局ベッドの価格は49万円ほどでした。
パンフレットと名刺をいただいてその場を去りましたが、
あれって、マッサージ中は黙って気持ちよさを味わってもらったほうが売れそうな気もしますけど。


帰りの車の中で


「あれ気持ちよかったね~^^」


というパパさんの横で、今度から待ち合わせ場所を決めようと思ったケイでした。