真夜中の電話
4月10日、夜中の3時。
電話が来ました。
私、1時半に寝たばかり。
結婚準備に向けて、こちらで住むことを決めて、遠方から引っ越してきてくれた彼と住むために、3月に我が家を出た娘からです。
「寝てて、体の向き変えたら肩甲骨が痛くなって動けないから来てーー」
って。
夜中の3時なんですけど。
「ママ!痛すぎて死にそうーーー」
そこまで言われたら、行くしかないです。
パジャマのまま出動しましたよ。
車で5分かかるかどうかの場所ですし、ママ行きましたよ。
着いたら、テーブルにうつ伏せ状態の娘の肩を彼のRくんが一生懸命冷やしてくれてました。
Rくん「すみません、こんな夜中に」
いえいえ、こちらこそ、本当にありがとうです。
痛みの為、全く動けないらしく、まずは鎮痛剤を飲ませ、毛布とクッションで楽な姿勢のところで固定し、気を紛らわすためにTVをつけました。
夜中にやってる番組といったら、シミやシワが隠れるファンデーションのTVショッピング。
使用前、使用後の写真は明らかに表情まで変えてるのがずるすぎます。
「使用後はライトも変えてるもんね~」
と言いながら笑う余裕が見えてきた娘にちょっと安心。
その間にお腹がすいてきたと言い出した娘の為に台所でおそばを作りだしたRくん。
普通はこういう時、母が作るのでしょうが、Rくんは私より絶対美味しいものを作ってくれることを家族みんな知っていますので。
美味しいおそば食べて、ちょっとだけ痛みが和らいで眠れるかもと言い出したので、病院が開くまで少しでも眠ることをすすめて、いったん帰宅しました。
もう外はすっかり夜が明けた6時。
ビックリして起きたから、なかなか寝れないもんです。
あっという間にパパさん起床時刻。
ちょっとゆっくりしてから準備してパパさん出勤。
その1時間後、
またお迎えに行って、病院へ連れて行きました。
とにかく背中と首が痛いらしく、動くのがやっとなので
そうとうすごい姿勢になってまして、
思わず母も
「あなた、ノートルダム寺院から出てきたみたいになってるよ」
と言ってしまいました。
すみません、母としては失格かもしれません。
「自分でもなんとなくわかってた」
と、言いながらレントゲン室に入った娘。
その後、診察室に呼ばれ、付き添った私と娘はできあがったレントゲン写真を見て二人で吹き出してしまいました。
首を伸ばせないまま撮ったレントゲン写真は
首が短い上に、かわいく横にかたむけてあって、ピアスがきれいにうつっていて、
「うふ♡」
ってかんじの頭蓋骨。こんなかわいい頭蓋骨みたことない。
もう二人で笑いが止まらなくなって、うちの娘はノートルダムから出てきた姿勢のままでお腹抱えて涙流しながら笑いだすので、それ見たら余計におかしくなる母。
でもここは病院なので皆さんの迷惑にならないようにと、笑い声抑えてたら、もう母娘で涙出てまして。
しまいには看護婦さんまで笑い出し、
「かわいすぎるーーー」
とみんなで診察室でおかしすぎて苦しんでました。
なんたって、私達、2時間ぐらいしか寝てないので変なテンションなってまして、普段はこんなんじゃないんですよ。
もっとちゃんとしてるんですけどね、睡眠不足でなんかアドレナリン放出しちゃってるみたいです。
そこへお医者さん登場。
「なになに?そんな楽しいことあった~?」
と笑顔で聞かれました。
本当にすみません。
娘が笑うもので。(母は全て娘のせいにしときます)
血液検査もした結果
診断は
医師「寝違えです」
そうですよね~~
それですよね~~
医師「2、3日で治るよ~」
そんなもんで治るんですね~
思ったとおりの診断結果でしたが、娘は勤務先に「寝違えて動けないので休みます」って言うのがなんか恥ずかしいらしく、寝違えの他のカッコイイ言い方を検討したようですが見つかりませんでした。
とりあえず安心した母ですが、
いずれ娘が結婚し、育児を始めたらいつでも呼び出されそうな予感に1人震えました。
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