キャンプのお話 その2
無事にきれいな夜景を見終わり、一番の目的を果たした私達。
エベレストの登頂にでも成功したぐらいの達成感で
元気に自分のサイトに戻ってきました。
GW中の平日なので、人はまばらでイイ感じです。
(うるさかったり、明るすぎるのは嫌いなもので)
ランプがないと何も見えない暗さの中、イスに腰掛けて
上を眺めたら、
私の真上に、大きな北斗七星が!!感動です!!
「すごいよ!見て!」
と、言ったけれど返事がない・・・・・
テントの中も、車の中にも誰もいない・・・・
あたりが真っ暗で遠くまで見えないけど、パパさん、どこにもいない・・・
そういえば、ここに戻ってくる途中までは横歩いていたけど、
ゴール地点で、私が先に歩いて入ってきたまでは覚えてます。
暗闇で一人、シーーンとした森の中で、考えました。
1、神隠しにあったのかもしれない。
2、転んで倒れたままになっているかもしれない
3、誰かに刺されたかもしれない
4、クマに連れて行かれたかもしれない
etc.etc.etc.・・・・・・
あれやこれや考えた挙句、もし戻ってこなかったら
私は一人でテントでちゃんと寝れるだろうかと考えていました。
今思うと、パパさんの心配よりも、最終的に自分の睡眠のことを
思いっきり考えていました。
このことは、絶対秘密です!ここだけの話にしておいてください。
どんな時でも前向きな私は、いざという時の為に、一人でテントに入って、寝る練習をしてみたりしてみました。
いつでもシミュレーションは大事です。
そこへ行方不明の方がいきなり現れました!
まるで何事もなかったかのように平然と。
私が星に感動している間に、一人で歯磨きに行ってきたそうです・・・・。
一声かけていけば、私は星に感動したまま過ごせたのに、
寝る練習するはめになっていたじゃありませんか。
しかし、そういう事態が発生していたことを、今更言うことも面倒なので、
近くの温泉に行き、スッキリしてテントに入りました。
「明日は早起きして、食事しよう!」
そう言われて、6時半にアラームセットし、快適空間で11時就寝。
外が少し風が出てきて、木々がそよそよと鳴りだしました。
こういう音を聞きながら眠れるのが、シ・ア・ワ・セ
なんか、頭のほうの外が、ゴソゴソって音がする。
大きな虫でも来たか?虫ぐらいいっぱい来るよね~。
そんな音聞きながら眠るのも、シ・ア・ワ・セ
しかし、その音が大きくなりだして、気になりだした。
なんかの動物が来てる?リス?たぬき?まさかのクマ?
そう思い始めた頃、テントがバタバタしだしました。
ビューーーって音もしだしました。
「なにこれ!寝れない!!」
パパさんも寝れず、外に出てみるとすごいことに!
テーブルの上に張っていたタープが強風に耐えられなくなってます!
テーブルをたたみ、いろんなものを中に入れてタープをかぶせました。
[1時30分]
私も外に出て、テントのロープの強化に!
どんどん強風になってきて、テントが飛びそう!
[3時]
どうにかテントを強化した私達は、また就寝チャレンジ。
強風に負けた方々が、次々と帰って行く音がします。
ブロロロ~ってバイクの音やら、ブーーーンって車の音。
テントの中で、その音を聞きながら、風で変形しそうなテントを眺め、
「エベレストとかに登る人ってこういう中で寝るんだろうな~」
(テント自体も設営の仕方も違うだろうけど)
と、勝手に思いながら、サバイバルゲームの勝者気取りで寝てみました。
[6時半]
管理人さんがやってきました。
「強風ですので、早めに片づけられたほうがいいですよ!この辺の風は大変なことになりますので!」と。
外出てみたら、その辺の木、枝が折れてました・・・・・。
山をなめちゃいけません!←学んだこと
愛用のガスコンロでの朝食を食べることはムリでしたが、
生きていられたことに感謝いたしますm(__)m
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