フツーに暮らしてますけど

いくつになっても「箸がころんでもおかしい年頃」のままで生きています。


日常のちょっとしたお話です。

同居生活2カ月目の近況

昨年11月25日に母と義父が引っ越してきてから
今日までがあっという間でした。


12月は娘達の入籍&前撮りがあり、横浜からRくんのご両親が2回いらしゃって一緒に食事をしたり、父母の病院&お買い物の付き添いをしたり、
娘達の引っ越しがあったり、結婚式の準備があったり、パパさんのお母さんがお泊りにきたり・・・・・。


自分の時間は職場だけしか取れない状態に。


盆と正月が一緒にくるってこういうことをいうのねって、なんならクリスマスも一緒にきてません?ってくらいの忙しさ。
身も心もさすがにクッタクタになりました。


売れてる芸能人ってきっとこういう感じで過ごしているんだろうな~と思ってみたりで・・・・。
「今日もスケジュールいっぱいなの?いつ休みがとれるのよ!」
と、私、マネージャーにあたりたくなってきてました。


キャンディーズや都はるみの引退の時の
「普通の女の子に戻りたいんです!」
「普通のおばさんになりたいんです」
って言葉に共感です。


でもよーく考えたら、私はずっとフツーのおばさんでしたが。


同居してまもなく、両親と、母の洋服を買いにいってとても気に入ったのがあったのでプレゼントしてあげたのですが、いつまでたってもその洋服を着ないのです。


「早く着たら?」と言ったら


「なんかもったいないから~」と言うので


「お母さん!人はいつ死ぬかわかんないんだから、もったいないって言ってないですぐ着ないとだめよ!年齢じゃなくて、私だって明日どうなるかわかんないくらいなんだから」
と言ったら、


「そうね~」と言ってましたが、
その後も着る気配はなし・・・・。
いつ着るのよ~と思いながらもうるさく言われるのも嫌だろうなと思い様子をうかがっていました。


引っ越しすることで通いなれていた病院から、私がおススメの病院に変わったのですが、60代後半の整形外科の先生をとても気に入った様子でした。
そのわけは、
初めて行った時に、たくさんレントゲンを撮ってくれたからです。


「いっぱい撮ってくれたの~」
と、レントゲン室から嬉しそうに出てきた母は
まるで写真館から出てきたように喜んでました。


きっと高齢者でもちゃんと調べてくれることが嬉しかったんだと思います。
「もう高齢だからしかたないよ」
と前の病院では言われてきたんでしょうね。


先日、その病院の薬が無くなりそうだったので、2週間ぶりに行くことに。


私「11時に出発するから準備しててね~」


母「は~い」


こんなやりとりは下に降りるのが面倒なので電話で済ませてます。
最初の頃、その都度階段を下りて言いにいってたらヘトヘトになったので学んだ母娘。


11時
「行くよ~」と声を掛けて
一階の部屋のドアを開けると
母がいつもよりきれいに髪の毛の整えて、あの洋服を着ているじゃありませんか!


そか!あの白髪のきれいな元気な整形外科の先生に会う日が、これを着る日だったのか!


85歳の乙女がそこに立っている気がしました。
思わず
「お母さん!かわいいよ!」
と言った娘です。


診察の時に
「先生のおかげで、私、片足でも立てるようになりましたよ♪」
嬉しそうに話す母。


「そっか~よかった。嬉しいな~」
優しそうにこたえてくれる先生。


いつもニコニコしている母ですがその日はより一層の笑顔でした。
新しい洋服に袖を通す日は、母に決めさせてあげようと思います。
元気の源を見つけた母を知った娘でした。