フツーに暮らしてますけど

いくつになっても「箸がころんでもおかしい年頃」のままで生きています。


日常のちょっとしたお話です。

たまにはこんな時間も

先日、パパさんがお義母さんからせんべいをもらってきました。
知り合いの方からいただいたお土産で、どうも硬かったからよかったら持って行ってと言われたと。
  
   


  


「鹿児島名物」らしい。



西郷さんってこんな白い着物のイメージじゃなかったんだけど。
オレンジ色の箱にしたかったから、本来は黒褐色の薩摩犬も白いワンちゃんになった?


にしても、西郷さんの顔色が気になる。
もはや日本人ではなくなってしまった西郷さん。



そして箱を開けるとこんなんが出ました。
箱の絵が一袋ずつに描かれて、その中にまた西郷さんが。


食べるまでにドンドン西郷どんがやってきます。




小さい順から並んだ感じになった西郷さん。




「硬いらしいから俺が割ってやる」とパパさん。


「ほい!」
と、私にくれたのがこちら











「お前に特別に頭をやる!」


と、差し出された妻、59歳。


何が特別なのか、どこが特別なのかわからない妻、59歳。


喜べばいいのかツッコめばいいのかがわからない妻、59歳。


この分け方は、幼い兄弟がおやつを分ける時にお兄ちゃんが弟をだます例のやり方ではないだろうか。


「やったーー!!西郷さんの顔もらったーーーー!!」


とは喜べない妻、59歳。



お前に特別に頭をやる・・・・
どこかの王様が、褒美をつかわす感じを醸し出されても、
何かありがたくない残念な気持ちは、何故か・・・。


たとえばショートケーキのイチゴが乗ってる部分が4分の1の量で、後の4分の3と分けたとしたら、イチゴが好きな人にしたら4分の1であってもそっちが特別なんだと思う。


私にとって、西郷さんの顔は私の欲しいものでもなんでもなかったことと、頭から足先までの味が同じだということで、特別感は感じなかったようだ。
もし、私が西郷隆盛の大ファンだったとしたら、大喜びしたのかもしれない。


そんなことを考えてしまった為、ノーリアクションで黙々と食した。
西郷さんの顔は素朴な味で美味しかった。





そして、一袋に2枚入りなのでもう一枚割り始めたパパさん。


また差し出してきた。










「お前に頭をやる!」
と、彼はまた言った。


さっきのよりも首までついてるのをもらえた。
2回目のせいか、さっきのよりもきれいに割れてるのがちょっと嬉しい。


また黙々と食した。


リアクションがない場合はもう一回同じパターンで来ると言うことがわかった。
斉藤もたまに疲れている日がある。
ツッコめない日も多くなるかもしれない。
でも、それはそれでいいと思うことにする。


夫婦で西郷せんべいの顔と、体をそれぞれに無言で食べるのもなかなかいい時間だった。